最期は自宅
住み慣れた自宅でその人らしい生活を
望月 加菜
2026年2月20日
まだまだ厳しい寒さが続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は、終末期に関わらせていただいたAさんについてご紹介させていただきます。
Aさんは60代、がん末期の方で、20代の息子さんと二人暮らしでした。Aさんは当初より「最期は自宅で迎えたい!」という強い思いを持っておられました。
一方で、息子さんが若いこともあり、「迷惑をかけたくない。」「自分が弱っていく姿を息子が受け止められるだろうか。」「介護ができるだろうか。」と、Aさん自身はさまざまな不安や葛藤を抱えておられました。病状が進行し、ベッド上での生活となり介護が必要になった頃、息子さんは慣れない介護による疲労がみられ、母親の変化に戸惑われている様子が伺えました。その姿を見たAさんは、「息子に迷惑をかけるくらいなら入院した方がいいかもしれない。」と話されることもあり、私たち医療者側から見てもご自宅での看取りは難しいのではないかと感じる状況でした。主治医からも、現在の状態で自宅療養を続けることが、Aさん・息子さん双方にとって負担が大きいのではないかと入院を勧められたこともありました。しかし改めてAさんの思いを確認すると、「やはり自宅に居たい!」と話され、息子さんも「本人の意向を尊重します。」と返答されました。こうしてAさんは、最期までご自宅で過ごすことを選択されました。
療養中は、疼痛やせん妄などでAさん、ご家族さんが対応に困られたり、不安になられることありましたがその都度、訪問回数を増やしたり、疼痛増強時には医師や薬剤師と相談しながら調整を行うなど、24時間いつでも対応できる体制を整え、Aさんと息子さんが少しでも安心して過ごせるよう支援を行いました。その後、Aさんは当初の希望通り自宅で亡くなられました。息子さんも最後まで懸命に介護されAさんを看取られました。
先日、遺族訪問の際に息子さんから「皆さんに支えてもらったおかげです。本当にありがとうございました。」とお言葉を頂きました。私たち医療者も、Aさんが最期までAさんらしく過ごせるよう、多職種で連携し支援できたのではないかと思います。
自宅で最期を迎えるという選択は、ご家族にとって決して楽なものではありません。介護の負担、不安、迷い、そして葛藤があります。看取りを経験されるご家族の疲労や不安、葛藤にも目を向け、多職種で協力し利用者さんの苦痛を少しでも軽減することで、ご家族と穏やかな時間を過ごせるよう関わることの大切さを今回の関わりで学ばせていただきました。この経験を忘れず、これからも利用者さま、そのご家族の思いに寄り添い、住み慣れた自宅でその人らしい生活を最期まで送れるよう支援していきたいと思います。

訪問看護リハビリステーションたもつでは、利用者・家族・地域の多職種の支援チームと共に、利用者さんの希望が叶えられるように支援しています。
訪問看護リハビリステーションたもつでは、京都市伏見区、京都市南区、山科区を訪問しています。あらゆる疾患に対して、24時間365日体制で訪問させていただきます。訪問看護訪問看護リハビリステーションたもつ京田辺 は、京田辺市、城陽市、井手町、宇治田原町、精華町の訪問体制を更なる構築したいと考えています。スローガンではなく、実際に活動できる実績のあるステーションとなったと自負しています。
2026年3月以降の看護師・言語聴覚士を募集しています。在宅看護に興味のある方は募集要項にありますメール・電話にて連絡お待ちしています。楽しく、明るく、質の高い看護を提供しましょう。業者を通さず、ホームページからの直接メールまたは電話での採用を優遇し、5万円の就職祝い金を支給します。また、6ヶ月後基本給をアップさせて頂きます。
統括所長 西谷 保
望月 加菜
看護師
安心して在宅で生活できるように、思いやニーズに気づきサポートすること
一覧にもどる

