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介護負担

『もう疲れました。』

平田 和幸

2025年6月28日

訪問看護リハビリステーションたもつ 管理者の平田です。

 2025年問題、前々から良く耳にされているかと思います。人口の3分の1が高齢者(65歳以上)となり、さらに認知症患者さんが高齢者のおよそ 13%の470万人と推計されています老老介護や認認介護で、毎日をなんとか過ごされている方々が今の日本にはたくさんおられます。普段生活をしている中でも隣近所などで身近に実感されている方も多いのではないでしょうか?

 今日は高齢で認知症のある母親を介護する息子さんA氏のお話しをさせていただきますA氏は訪問看護が介入されるまで、1人で母親の介護をされてきました。もともと糖尿病もあり食事の管理、インスリン・内服管理をされてきました。もちろん、現役でお仕事もされており合間を縫っての介護生活でした。

 訪問看護が導入されてからも息子さんによる手厚い介護は続いていました。しかし徐々に母親の認知症が進行しコミュニケーションがスムーズに取れないストレス、また日中は1人でベッド上で寝ているだけの生活のため下肢筋力低下による介助量の増加があり、A氏のイライラが募っていきました。訪問看護でできる事は母親の体調確認と下肢筋力増強運動を中心に、息子A氏の介護負担を軽減する取り組みを関係職種で検討することでした。『できるだけ家におらしてやりたいしね』と話されていましたが、介護疲れによる疲労感は否めませんでした。

 そこで、常に意識していた事はA氏の日々の介護を良く頑張っておられることを承認し、心に溜め込んでいるものを口に出せる環境を作ることでした。訪問日以外でも今困っていることなどを電話で傾聴し、デイサービス通所の増回等、ケアマネジャーとともにプランの修正を適宜行なっていきました。

 最終的には母親は転倒を毎日繰り返すほど下肢筋力の低下があり、顔にアザを作る日々が続き打ちどころによっては生命の危険も危ぶまれる環境でした。そんな時A氏より『もう疲れました。一旦施設も考えます』と発言がありました。それまで何とか睡眠を削ったりと大変ながらも踏ん張ってこられたA氏でしたが介護の限界を感じられたのだと思います。以前より関係職種間で、介護の限界はいつか来るだろと予測をして動いていたため、常な施設を検討していたおかげでスムーズに施設入所に移行できました。

 今回の症例で訪問看護師として、家族の介護の限界を迎えるまでに何度か施設入所等の提案をケアマネジャーと息子さんにしました。しかし、自分が最後まで母親を自宅で介護をするという思いが強く、周りの支援者もその思いを尊重しようと関わりを続けてきました。たまたま転倒による大きな外傷等はなかったですが、もしかすれば大事に至った場合もあったと考えると何が正解であったのかと今でも迷っています。

 振り返ってみると息子さんの『もう疲れました。』が、この症例の答えなのかなとも思っています。看護師やケアマネジャーが中心となり体調不良時や転倒の際には緊急訪問をしたり息子さんの悩みを傾聴したり、また『訪問看護が入ってくれてから安心!』と言って頂いた事がありました。身近に訪問看護と言う存在があったからギリギリまで在宅生活を繋ぐことができましたが、『もう疲れました。』の言葉の重み深く考え、今後の訪問看護にいかしていきたいと思います。

 高齢化社会の中、このような事例は今後もたくさん関わらせて頂くことになります。本人・家族の思いを尊重しつつ可能な限り在宅で生活できるよう訪問看護師として、その他の介護サービス事業所と連携を密にし取り組んでより良い支援をしたいと思います。

訪問看護リハビリステーションたもつ(京田辺)では、地域の皆さんと共に、医療・介護と連携し、「介護負担」について共に考え、支援しています。

訪問看護リハビリステーションたもつでは、京都市伏見区、京都市南区、山科区を訪問しています。あらゆる疾患に対して、24時間365日体制で訪問させていただきます。訪問看護訪問看護リハビリステーションたもつ京田辺 は、京田辺市、城陽市、井手町、宇治田原町、精華町の訪問体制を更なる構築したいと考えています。スローガンではなく、実際に活動できる実績のあるステーションとなったと自負しています。

 2025年8月以降の看護師・言語聴覚士を募集しています。在宅看護に興味のある方は募集要項にありますメール・電話にて連絡お待ちしています。楽しく、明るく、質の高い看護を提供しましょう。業者を通さず、ホームページからの直接メールまたは電話での採用を優遇し、5万円の就職祝い金を支給します。また、6ヶ月後基本給をアップさせて頂きます。

                               統括所長 西谷 保

平田 和幸

  • 看護師

  • 統括所長補佐

  • 管理者(京田辺)

利用者さんとそのご家族がご自宅で安心して過ごしていただけるように、常日頃から些細な変化にも気付けるように丁寧に関わらせて頂いています。

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