認知症 療養生活
「今ここを定める」認知症の看護
江南 真澄
2024年6月4日
看護師の江南です。日に浴びた新緑が美しいと感じる季節となり、バイクでの移動も気持ちが良いです。
先日、認知症研修に参加しました。内閣府の調査によると65歳以上の高齢者の認知症患者数は2012年は462万人、65歳以上の高齢者の7人に1人であったのが、2025年には約700万人、5人に1人になると見込まれています。
認知症は加齢や疾患に伴い、脳の神経細胞の働きが徐々に低下し、社会生活に支障をきたします。症状は様々ですが、認知症の方の多くは「不安、困惑、焦燥」を感じているそうです。また、看護師も認知症の方を取り巻く環境の一部であり、接し方によって反応も変わってくると教わりました。
1年前からアルツハイマー型認知症のAさんを担当しています。訪問当初から比較すると記憶力の低下を感じます。例えば、新しく始める処置や薬の変更があった場合、丁寧に口頭で説明するのですが、次に訪問すると説明したことを忘れておられ、処置をしようとすると興奮され、看護師の訪問自体を拒否される発言が何度かありました。その時は再度説明し、なんとか理解してもらっていました。しかし、研修を受けてから今までのAさんの言動を振り返ると、「自分は何の処置をされていれるか」「これは何の薬なのか?なぜ飲まないといけないのか?」「薬を塗っても痛いのに傷は治るのか?」等、不安を感じていたのではないかと改めて気付かされました。それからはどんな小さなことも口頭の説明だけでなく、いつでも目に留まるようにメモに記載して、テーブルに貼るようにしました。看護師間でも対応を統一したことで、以前のように穏やかに看護師に接してくれます。
研修の中で特に印象に残ったのは「不安、困惑、焦燥」のケアで大切なのは、「今、ここを定める」。認知症の方が不安な気持ちを持っていれば、一杯のお茶を飲んでもらい、ホッとした気持ちになってもらうことで「今、ここ」を意識してもらう。「今、ここ」は恐れる事象は何もないんだと認識してもらうことで不安を解放することに繋がるということです。私自身が利用者さんの安心にも不安にも繋がる環境の一部であると自覚し、研修での学びを活かして、これからも少しでも不安を軽減し、療養生活が継続出来るように関わっていきたいと思います。

訪問看護リハビリステーションたもつでは、多くの認知症の利用者さんに関わらせおります。認知症看護認定看護師も含め、利用者さんに応じた、個別性のある看護をさせて頂いております。
訪問看護リハビリステーションたもつ(伏見)では、京都市伏見区、京都市南区、山科区、東山区を訪問しています。あらゆる疾患に対して、24時間365日体制で訪問させていただきます。訪問看護訪問看護リハビリステーションたもつ京田辺 は、京田辺市、城陽市、井手町、宇治田原町、精華町の訪問体制を更なる構築したいと考えています。スローガンではなく、実際に活動できる実績のあるステーションとなったと自負しています。
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統括所長 西谷 保
江南 真澄
看護師
利用者・ご家族さんの思いに寄り添い、安心して穏やかな生活を送って頂けるように支援すること。
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