食べる味わう支援
看護日誌
宇治本 彩
2024年2月26日
看護師の宇治本です。
昨年4月入職して、日々新しい出会いと経験をさせていただきながらあっという間に11か月が経ちました。まだまだ訪問看護師としては日々勉強中ですが、これからも頑張って行きたいと思います。
今回は利用者さんのAさんについてお話したいと思います。Aさんは10年ほど前より四肢の不全麻痺や拘縮があり寝たきりでしたが、毎日デイサービスの通所とヘルパーさんの支援を受けながらご主人の介護のもと生活をされていました。ある日、体調悪化で入院され嚥下機能の低下もあり、今後経口摂取は難しいとのことで胃瘻を増設し自宅に退院されました。自宅で経管栄養、胃瘻の管理が必要となり訪問看護が開始となりました。
退院前のAさんは気力がなく、飲み込む力も弱く口に溜まり誤嚥リスクも高い状態とのことでした。退院2週間後ごろより、ご自宅ではご主人の介助でとろみのお茶を飲まれていました。ご主人は「わしが介助するようになってお茶が飲めるようになりましてん」と嬉しそうに話されました。ご主人は介護を〝生き甲斐〟と話されており、ご自身が介護をすることでAさんが良くなることに喜びを感じておられました。ただ咽られる場面もあり主治医からは食事の許可は出ていませんでした。
ある日主治医が往診されるとAさんは「デイサービスに行っている。私もみんなと同じように食べたい。見ているだけはつらい。のけ者にされているみたい・・・・」と涙ながら訴えられました。主治医とケアマネージャーさんと経口摂取を再開できないか相談を行い、以前よりかかりつけの歯科の先生に往診で嚥下評価(嚥下内視鏡検査)をお願いしました。方法はデイサービスで食べるお弁当を食べてもらい、小型の内視鏡を鼻から入れて飲み込みの状態を観察してもらいました。検査の日の夜は眠れなかったとAさんはとても緊張されていました。食事介助していただくことになる、デイサービスの看護師さんや職員さんも検査の日はご自宅に来ていただきました。飲み込んだ後、喉に残留はありました。また形態によっては誤嚥しそうな物もあり注意が必要でした。その場で歯科の先生と安全に食べる方法を検討しました。そしてデイサービスの方に食事前にお口の体操、食事の姿勢や食べ方などの注意点、中止の基準などをお伝えし、次回のデイサービスから昼食とおやつを少しずつ食べる事を許可されました。1週間後に訪問し日々の経過や体調を確認しました。デイサービスでは毎回食事を摂取されていますが発熱や呼吸状態に変化なく誤嚥の兆候はなく過ごされていました。Aさんにデイサービスの事を伺うと「(食事もでき)楽しい」と笑顔で答えられました。
口から食べるということは、栄養確保だけでなく食べる楽しみや満足感、生きる意欲にも影響があります。利用者さんやご家族の「食べたい」「食べさせてあげたい」と思う気持ちに寄り添い、少しでも口から食べることで笑顔が増え、生きる力につながるよう、関わりをしていきたいと思います。

宇治本看護師は、摂食・嚥下障害看護認定看護師です。訪問看護では、希少な看護師です。訪問看護リハビリステーションたもつでは、宇治本看護師を中心に「食べること、味わうこと」の支援を在宅のチームの皆様と共に積極的にしております。
訪問看護リハビリステーションたもつ(伏見)では、京都市伏見区、京都市南区、山科区、東山区を訪問しています。あらゆる疾患に対して、24時間365日体制で訪問させていただきます。訪問看護訪問看護リハビリステーションたもつ京田辺 は、京田辺市、城陽市、井手町、宇治田原町、精華町の訪問体制を更なる構築したいと考えています。スローガンではなく、実際に活動できる実績のあるステーションとなったと自負しています。
令和6年7月以降の看護師(伏見区・京田辺)令和6年3月以降の言語聴覚士・理学療法士・作業療法士を募集しています。在宅看護に興味のある方は募集要項にありますメール・電話にて連絡お待ちしています。楽しく、明るく、質の高い看護を提供しましょう。業者を通さず、(業者を通したときは給与形態が大きく変わります)ホームページからの直接メールまたは電話での採用を特別優遇します。遠慮なく連絡ください。6ヶ月後基本給をアップさせて頂きます。
統括所長 西谷 保
宇治本 彩
看護師
看護師長
摂食・嚥下障害看護認定看護師
利用者さんご家族さんが住み慣れたご自宅で安心して過ごせる事を考えて看護を提供する事を心がけています。
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