意志決定
希望に寄り添う支援
富田 可奈
2025年11月11日
看護師の富田可奈です。
このところ特に朝晩肌寒い日が増えてきました。バイクで訪問していると、利用者さんのお家が暖かくてほっこりすることが多いです。
最近利用者さんとの間で印象的なエピソードがあったのできいてください。Aさんは70歳代の女性です。胃の手術をされており、栄養確保のために腸瘻チューブが入っていてその管理と入浴介助のために訪問をしていました。Aさんはご自身で経管栄養を実施されていましたが、口からご飯を食べる量を増やしていき体重が増えてきたらチューブを抜くことを目標に、ペースト食を作ったりいろいろなことを頑張っておられました。そんなAさんの姿に私は尊敬の念を抱いていました。
ある日、Aさんは「ゆくゆくはと思っていたけど、できるだけ早くチューブを抜きたいと思っている」とご自身の思いをお話ししてくれました。私は今のAさんの体重や状態を考えた時に、チューブを抜いてしまうことは命に関わるかもしれないことだと感じました。ただ毎日頑張っておられたAさんがずっと考えておられたことだということもわかっていました。
いつも入浴介助で時間が終わってしまってゆっくりお話ができないので、これを機にAさんの考えておられることを聞かせてもらいたいなと思いました。チューブを抜くことのリスクについてお伝えした後に、Aさんの気持ちを聞かせてくださいとお話ししました。
Aさんは「別にチューブが急に嫌になったわけじゃない。けど今まで色んな手術をしてきて今はたくさんの人に助けてもらって生きている命やと思っている。チューブが抜けてもっと違うことに時間を使える方が私らしいと思った。私は自然な形で最期を迎えたいと考えているから、例えここでチューブを抜いて状態が悪くなったとしてもそれは私の選択したことやから大丈夫。そしてそれが私の自然な形なんやなって思えるから。」とお話ししてくれました。
Aさんの大事にされていることに少し触れられた気がして、その後栄養士さんやケアマネさん、医師と情報共有を行いAさんの希望にできるだけ添えるように介入をおこなってきました。現在はチューブを抜去され、体重の著しい増加はありませんがAさんらしく充実した毎日を過ごされています。
思いをお話ししてくれたタイミングで意図的に関わることができて良かったと思います。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。

訪問看護リハビリステーションでは、利用者の意志決定ができる環境を整えていきたいを考えます。
訪問看護リハビリステーションたもつでは、京都市伏見区、京都市南区、山科区を訪問しています。あらゆる疾患に対して、24時間365日体制で訪問させていただきます。訪問看護訪問看護リハビリステーションたもつ京田辺 は、京田辺市、城陽市、井手町、宇治田原町、精華町の訪問体制を更なる構築したいと考えています。スローガンではなく、実際に活動できる実績のあるステーションとなったと自負しています。
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統括所長 西谷 保
富田 可奈
看護師
教育担当(看護師)
利用者・家族さんを笑顔を持つことができるようにサポートすること。
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