人生観
「看取るということ」
豊崎 宏行
2024年11月18日
日中はまだ暖かい日が続いていますが、日脚はすっかり短くなり、いよいよ冬の訪れを感じます。日々バイクで訪問先を走り回っている私としては、寒さが身に染みる時期になってきたなと防寒対策に勤しんでいるところです。
訪問看護師として勤務する前は救急領域で長く勤務していました。救急看護とは「さまざまな状況において突然に生じた傷害または急激な疾病の発症や急性増悪等によって、医療を必要とする人々に対する迅速かつ適切な看護実践」と定義されています(日本救急看護学会ホームページより)。命を救い生を支える、全力で救命することを目的に日々緊張感の漂う毎日でした。緊急性・重症度の高い傷病者や患者を前に、治療の甲斐なく救命できなかったこともあり、泣き叫ぶご家族を前に言葉もかけられず立ち尽くしてしまうこともありました。
そのような経験を経て、いざ訪問看護領域に足を踏み入れ数ヶ月が経ち「訪問看護とは」を体感している毎日です。そのような中、働き始めて間もなく、自宅で看取りの方針となったある利用者の訪問に行く機会がありました。
〇〇肺炎で呼吸状態が悪く、往診医の診察を受け入院も必要な状態でしたが、本人は頑なに入院を拒んでおられました。「病院に行くと痛いことをされる、死んでも病院には行きたくない!」と。いい加減なことは言えませんが、おそらく入院治療を受ければ、回復過程もありうるのではないか?と感じていました。それでも本人の意思は固く「家で最期を迎えること」を選択しました。そこからは、往診医・ケアマネージャー・訪問看護師・ヘルパーがチームとして協力し、本人の意思を尊重しながら身体的・精神的な負担や苦痛を取り除き、本人が望む最期が迎えられるようにできる限りのサポートを行い、しばらくして本人が望んでいた「家で最期を迎える」ことができました。
在宅看護医療の一端を垣間見たと同時に、本人が「生きることができたかもしれない」ことよりも「家で最期を迎えること」を選択されたことに何ともいえない感情になったことを覚えています。そしてこれが「在宅医療・看護なんだ」と強く印象付けられた経験でした。これから訪問看護を実践していく中で、本人や家族、医師、ケアマネージャーなどと共に、様々な「看取り」について考えていくことになるかと思います。
そこには各々の死生観、倫理観、道徳観、人生観・・・多様な価値観や背景があり、答えなどはありません。死を避けられない方に安易に言葉にできないが、避けて通ることもできない。訪問看護師としてどのように向き合っていくか・・・これからの課題です。これから寒さが一段と厳しくなってまいります。皆さん、どうぞご自愛ください。

訪問看護リハビリステーションたもつでは、利用者さんの希望に添えて、療養場所の選択を決定しています。在宅には「長く生きる」を超える、住み慣れた場所、家族、自由等があると思います。最期の場所に、在宅を選択できる環境を整えていきたい考えています。
訪問看護リハビリステーションたもつ(伏見)では、京都市伏見区、京都市南区、山科区、東山区を訪問しています。あらゆる疾患に対して、24時間365日体制で訪問させていただきます。訪問看護訪問看護リハビリステーションたもつ京田辺 は、京田辺市、城陽市、井手町、宇治田原町、精華町の訪問体制を更なる構築したいと考えています。スローガンではなく、実際に活動できる実績のあるステーションとなったと自負しています。
令和7年1月以降の看護師・言語聴覚士・理学療法士・作業療法士を募集しています。在宅看護に興味のある方は募集要項にありますメール・電話にて連絡お待ちしています。楽しく、明るく、質の高い看護を提供しましょう。業者を通さず、ホームページからの直接メールまたは電話での採用を優遇します。遠慮なく連絡ください。6ヶ月後基本給をアップさせて頂きます。(業者を通したときは給与形態・時間給・給与減少・福利厚生が大きく変わります。)
統括所長 西谷 保
豊崎 宏行
看護師
看護主任
救急看護認定看護師
訪問看護を利用する方やその家族の想いを理解し、利用者・家族が思い描く在宅療養生活ができるよう支援していきたい。
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