便秘 腹圧 姿勢
療法士にできる排泄支援
長辻 智哉
2024年9月6日
理学療法士の長辻です。9月に入り、少しは暑さが引いたでしょうか。今年も残暑が厳しいと聞いています。私も皆さんと同様に水分補給や体調管理に気をつけながら、日々の業務を行っていきたいと思います。
さて、私が訪問看護の業態へ転職したのは4年前の頃でした。初めて在宅での利用者様の生活を伺った際に直面したのは、意外にも排泄の問題でした。よく尿が漏れてしまって外に出られない。便が硬くてなかなか出ず、お腹が張ってご飯が食べられない。逆に柔らかすぎて、よく失敗してしまう。など、いろいろな課題に出会いました。実際のところ、排泄の課題は医師の先生の協力のもと、服薬でのコントロールが中心となります。そのほか、水分や食事の摂取量、食事内容も含まれてきます。
その中で理学療法士にできることはないかと模索していたところ、①腹圧②排便姿勢に関われることがわかりました。今回は、Aさんへの実践を紹介させて頂きたいと思います。
Aさんはパーキンソン病を患っておられました。リハビリが進む中で歩行能力は改善し、家族さんとお出かけできるほどになられました。しかし、ある日看護師さんから「便が出にくくなっている」と相談されました。ご本人さんの状態を評価させて頂き、運動や姿勢の練習を行いました。
①腹圧
腹圧とはそのままお腹の力の入り具合のことです。お腹の力が抜けてしまうと、お腹の中にある内臓もうまく働くことができません。そこで、以下のような運動をよく行ってもらっていました。
a.腰ひねり
仰向けになり、両膝を立てます。
膝を左右に振りながら骨盤ごと、捻ります。
その際、左右の方が浮かないように注意します。
お腹にねじれを加えることで、ストレッチや腹斜筋と呼ばれる横っ腹の筋肉の活性化を促します。
b.足上げ
仰向けになり、両膝を立てます。
そのまま両足を股関節90°くらいまで持ち上げます。
その時、お腹やお腹の奥に力が入り腹圧が高まります。
また、お尻の穴を閉めるようにギュッと力を入れるのも効果的です。
②排便姿勢
排便時には骨盤前傾といって、骨盤を起こすほうが効果的と言われています。よく例に挙げられるのが、「考える人」の姿勢です。しっかりと足を地面につけて考え込むような姿勢は、実は排便にもいいんですね。
Aさんの御自宅のトイレには、便座の前方の壁に手すりが備え付けてありました。トイレの際には、そちらに手を伸ばすようにして、骨盤を立ててもらうようにお願いしました。
以上のことを実践していたところ、ご家族さんから定期的に排便がみられてきたと、嬉しい報告を頂きました。もともと食べることが大好きなAさん。「ご飯も美味しく食べられる」というお声がけを頂きました。実際には、いろんな種々の課題があります。参考のひとつにしていただけると幸いです。
写真は「考える人」のイラストです(『いらすとや』さんから引用しました)。

訪問看護リハビリステーションたもつでは、排泄支援は多くあります。療法士・看護師が連携し個別性のある支援をさせて頂いております。
訪問看護リハビリステーションたもつ(伏見)では、京都市伏見区、京都市南区、山科区、東山区を訪問しています。あらゆる疾患に対して、24時間365日体制で訪問させていただきます。訪問看護訪問看護リハビリステーションたもつ京田辺 は、京田辺市、城陽市、井手町、宇治田原町、精華町の訪問体制を更なる構築したいと考えています。スローガンではなく、実際に活動できる実績のあるステーションとなったと自負しています。
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統括所長 西谷 保
長辻 智哉
理学療法士
療法士主任
利用者さんにとっての大切な生活を守れるように、お話を聞かせていただきながら関わらせて頂きたいと思っています。
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