日誌
看護日誌
西谷 保
2022年9月16日
看護師の掛川です。利用者さんから訪問に来てくれるようになって1年が経ったねと言われ感慨深い気持ちになりました。在宅ならではの関わる期間の長さや距離の近さがありゆっくり話を聞きながら関わることができるのが訪問看護の魅力でありやりがいの一つだなと感じています。
受け持ちのAさんとの関わりをお話します。Aさんは両下肢に麻痺があり主にベッド上で過ごされ移動は車椅子を使用されています。「痺れや痛み、自由に動けない、いろいろ考えてたらなんのために生きてるのかってね…」と、今の現状や生活を受け入れつつも過去の選択を後悔したり気持ちの浮き沈みがあり夜間に涙されることも多いと話されます。病気になるまであたりまえにしていたことが難しくなり生活の再構築を余儀なくされました。
Aさん、ご主人、療法士と目標を共有することから始めました。最初の目標は褥瘡を治すことでした。ご主人が栄養を考えた食事作りと褥瘡処置を、Aさんはリハビリ、自主練に積極的に取り組まれ病院ではなかなか治らなかった褥瘡がきれいになりました。いろいろしてあげたいご主人と慎重なAさんの意向を確認しながら褥瘡を気にせず移動ができるようになった次は自宅のシャワーにかかることを目標に進めていきました。ご主人より最終娘さんと2人でシャワーをしてあげたいんですと。
療法士さんにはシャワーチェアーの微調整、移乗時バランスを崩さない姿勢の確認方法など看護の視点では見えにくい細部に渡ってアドバイスをいただきました。初回は療法士さんと共同し自宅の浴室で安全にシャワー浴ができました。「1年ぶりに家でシャワーかな。両手を上げて顔を洗えたね。気持ちいいです。」と。改めてたくさんの我慢と諦めを強いられておられるんだなと複雑な気持ちになったのを覚えています。それと同時にAさんの嬉しそうな表情に訪問看護をしていてよかったと感じた瞬間でもありました。家族だけでのシャワー浴も実現しました。次の目標は温泉旅行に行くことですと。
同じようにはいかなくても今までしていた生活に少しでも近づけるよう小さな楽しみや目標の積み重ねを大切に療法士さんと連携しながら支援をしていきたいです。

西谷 保
介護支援専門員
統括所長
一瞬の喜び そして 生活をたもつ 健康をたもつ 笑顔をたもつ支援
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