呼吸リハビリ
呼吸リハビリ(療法士日誌)
吉田 歩美
2024年7月18日
理学療法士の吉田です。いよいよ梅雨明けが見えてきて日に日に暑くなり、すっかり夏本番ですね。私も日々暑さと戦っています。みなさんもクーラーや扇風機を使いながら水分補給をして熱中症に気をつけてお過ごしください。
以前、療法士部門の呼吸循環チームより呼吸リハビリテーションについて紹介させていただきました。今回は実際に当ステーションのご利用者様との関わりや支援内容についてお話させていただきたいと思います。
(Aさんのケース)
Aさんは慢性呼吸器疾患を罹患して在宅酸素療法(HOT)を利用されていました。日中独居で食事準備や洗濯物を取り込む家事をされています。Aさんの生活について聞き取りをして、食事準備時にガスコンロを使用しないように注意喚起しました。HOTは火気厳禁となっています。HOT取り扱い業者からの説明もありますが改めて日常生活で火元へ近づかないようにお伝えします。さらに洗濯物を干している場所を確認しました。洗濯物を干す、取り込むことは上肢を使う動作になります。呼吸器疾患を罹患されている方は上肢を使うことで酸素消費量が増えて呼吸困難感や息切れを助長することがあります。そのため環境を確認することで環境調整の提案や呼吸法の指導をさせていただき、呼吸困難感がでにくいようにします。
Aさんの場合、頭上にリーチする必要があり、息切れや呼吸困難感が出やすい状態でした。そこで取り込み動作に合わせて呼吸法を行うこと、一定量ごとに休息を入れることをお伝えすることで症状の改善が図れました。Aさんはご自身でできることはしたいというお気持ちもあり、活動制限することではなく楽にできる動作方法をお伝えすることで無理なく生活内で動いていただけました。
最後にご自身で体調確認できるように提案することにしました、Aさんは多少の酸素飽和度の低下では息切れ等の自覚症状があまりでません。そこで日中おひとりの時に身体の酸素化を確認して、自覚症状が出る前に低酸素を予防していただけるようにパルスオキシメーターの購入を提案して購入されました。ご自身での体調管理をしてもらえるように支援し、活動性を維持していただけたことで現在もお元気にご自宅で生活されています。
(Bさんのケース)
Bさんは進行性の呼吸器疾患を罹患してHOTを使用されていました。経過とともに病気の進行がり、徐々に呼吸器症状が増加し、ADL低下がみられました。その時々でご家族、医師、ケアマネジャー、看護師と連携して最期まで関わらせていただきました。
体調が良い時期は活動性向上による全身の機能改善を図りました。呼吸器疾患の方は活動による息切れや呼吸困難感が生じやすいです。そのため「動きたくない」「動くとしんどい」と言われることが多いです。
活動時の呼吸困難→活動性低下→筋力や呼吸機能の低下→より活動時の呼吸困難が生じてますます活動性が低下するというように負の連鎖となりやすいです。Bさんも同様に支援開始時には1日の大半をベッド上ですごされていました。まずは日中の座位時間確保から実施できるように提案することで体力が向上し、徐々に活動性向上して一時期、食器洗いや簡単な調理ができるまで改善されました。そこから数週間~数ヶ月単位で病状の進行がり、ADL低下となり環境調整が必要となりました。
進行性の疾患の場合、病状に応じた環境調整が重要となります。Bさんも病状の進行によりトイレや浴室までの移動が困難となり、ポータブルトイレの導入や清拭支援が開始できるように看護師と連携してケアマネジャーへ相談しました。食事摂取不良にて体重減少もみられ、経口補助食品や食べやすいものの提案をご家族に行いました。さらなる病状の進行があり、最期は苦痛の緩和を目的に支援することとなりました。
Bさんはさらなる病状の進行にて呼吸困難感やパニックを主とした訴えを認めました。その際、医師との連携にて精神安定ができるように服薬調整がされました。また安楽な姿勢がとれるように特殊寝台の導入についてもケアマネジャーへ相談し、導入となりました。HOT利用にて口腔内が乾燥して口渇や口腔内の汚れが強くみられるようになりました。看護師訪問時に口腔ケアを実施し、ご家族へのケア方法の伝達を行いました。
ベッド上の少しの体動でも息切れが出やすい状態となられ、療法士訪問時には呼吸で過剰に使われた筋肉をほぐすマッサージを中心に行いました。加えてベッド上で呼吸困難感が緩和できる姿勢をお伝えすることでなるべく呼吸困難感が出ないように支援しました。
その後、病気の進行がありBさんはお亡くなりになられましたがご家族より、「たもつさんで関わってもらってよかったです。色々と心強かったです。」とお言葉をいただきました。最期までご家族、ケアマネジャー、医師、看護師と連携することで病状に応じた支援ができたかと思います。
今回、一部の支援内容となりますが呼吸器疾患特有の息切れや呼吸困難感を考慮しながらその方やご家族の目標やご希望に沿って支援しています。“呼吸リハビリテーション”について紹介させていただきましたが生活内で「動くと息切れがしてしんどい」「咳や痰がでて思うように動けない」など些細なことでもお困りの方がおられましたらご相談いただけると幸いです。

訪問看護リハビリステーションたもつは、利用者さんの生活に応じたの呼吸リハビリテーションをしています。
訪問看護リハビリステーションたもつ(伏見)では、京都市伏見区、京都市南区、山科区、東山区を訪問しています。あらゆる疾患に対して、24時間365日体制で訪問させていただきます。訪問看護訪問看護リハビリステーションたもつ京田辺 は、京田辺市、城陽市、井手町、宇治田原町、精華町の訪問体制を更なる構築したいと考えています。スローガンではなく、実際に活動できる実績のあるステーションとなったと自負しています。
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統括所長 西谷 保
吉田 歩美
理学療法士
利用者様、ご家族様の想いや希望を第一に関わらせていただきたいです。その方にとっての最善を一緒に考えさせていただけるようにがんばります。
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