迷いが晴れた
「本人の選択」に寄り添うということ
ながはま
2026年9月8日
訪問看護の現場では、日々ご利用者さんの人生の大きな決断に立ち会うことがあります。今回は、認知症を持ちながらもお一人で暮らされている 70 歳代の女性、A さんとの関わりの中で、深く考えさせられたエピソードをご紹介します。
A さんは最近、 〇〇に腫瘍が見つかりました。 〇〇外科の先生からの丁寧な説明を受け、また日頃から絶大な信頼を寄せている主治医の先生からも勧められたことで、 A さんは 「先生もした方がいいって言ってくれたし、 もう少し元気でいたいから手術を受ける」と決断されました。入院日も決まり、ケアマネジャー、成年後見人 (補助人) の方とも、 A さんの前向きな決断をサポートしようと準備を進めていました。
しかし、入院前に A さんが遠方に暮らす弟さんに電話で報告された際、「今元気で症状がないなら、急いで手術しなくてもいいんじゃないか」 と言われたそうです。 その言葉をきっかけに、 A さんは手術と入院をすべてキャンセルされました。この急な心境の変化に、私たちは戸惑いました。医療者の視点から見れば、症状がなく体力もしっかりしている「今」のうちに治療を受けるのが最善ではないか、と考えていたからです。
ところが、キャンセルが確定した後の定期訪問で、 A さんの表情を見て私はハッとさせられました。 そこには、迷いが晴れたようなスッキリとした笑顔で「やっぱり今は手術をしない方がいいと思って」と話す A さんがいらっしゃったのです。
笑顔で話す A さんの姿を見て、私は大切なことを見失いかけていたことに気づかされました。医療の正論や、周囲が考える「最善の選択」が、必ずしもご本人にとっての「幸せな選択」とは限りません。検査や治療、手術をやるかやらないか、それを最終的に決めるのはご本人です。たとえ認知症があっても、それは変わりません。今回の件は、私にとって「本人の本当の気持ちに寄り添い、その意思を丁寧に確認し続けること」の大切さを改めて痛感する機会となりました。
これからも A さんの選択を支え、A さんが笑顔で在宅生活を続けていけるよう、日々の訪問を続けてまいります。

訪問看護リハビリステーションたもつ山科では、ご利用者さんのお気持ちに寄り添い、在宅生活を笑顔で過ごすことができるよう支援しております。
訪問看護リハビリステーション山科では、伏見醍醐地域、山科区を中心に、訪問看護リハビリステーションたもつは、京都市伏見区・南区を中心に訪問させてい頂いております。訪問看護リハビリステーションたもつ京田辺 は、京田辺市、城陽市、井手町、宇治田原町、精華町の訪問体制を更なる構築したいと考えています。
あらゆる疾患に対して、24時間365日体制で訪問させていただきます。スローガンではなく、実際に活動できる実績のあるステーションとなったと自負しています。
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統括所長 西谷 保
ながはま
看護師
利用者さんや家族の思い・価値観を尊重し、住み慣れた場所で安心して過ごせるよう支援していきたいと思っています。
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